野村です。
平成31年2月20日
今年度最終の社内勉強会を実施しました。
テーマは「ターミナルケアについて」
終末期に在宅療養を始められる利用者さんにケアマネとして関わる際、ケアマネとしても
力が入ります。
ご本人が望む最期を迎えるためにケアマネとして何ができるのか・・。
その力が時に空回りして、ご本人や家族に多くの質問をして疲れさせてしまう事もあったように思います。
中には「病人だけど結構忙しいのね」と笑ってくださった方も。
また時には退院される時点で既に話すことも辛い状態の方もいらっしゃり..
何も出来ない無力さを感じたこともありました。
これからの関わりに活かせるコミュニケーション力を身につけたい!
そして望む在宅生活の支援につなげたい!
そんな思いで参加しました。
浦和東訪問看護ステーション 大沢先生に講師をしていただきました。
前半はグループに分かれて、「もしバナゲーム」(iACP開発)
あと半年の命と宣告されたら・・との想定でゲームは始まります
手札は5枚ずつ 真ん中に5枚を開いて並べ その中に裏にした残りカードを重ねておきます
カードに書かれた言葉は
「清潔さが維持される」
「家族の負担にならない」
「痛みがない」
「ユーモアを持ち続ける」
「誰かの役に立つ」
などなど様々
順番に・・自分にとって大切と思える言葉の開かれたカードを手持ちカードと交換。
交換したいカードがなければパス。全員がパスしたら新たなカードを並べます。
裏にしたカードがなくなったら終了。
最後に、それぞれのカードを選んだ理由を発表しました。
手持ちのカードを通じて、自分が大切に思うこと、相手が大切に思うこと、に気づけました。
後半は
Advance Care Planning ~人生会議とは~
援助的コミュニケーションについて講義していただきました。
「Advance Care Planning」 わかりにくい表現も
「何をどうしたいかその人に聞くこと」と置き換えてくれたのでわかります。
そしてコミュニケーションには「言葉」以外にも多くの非言語的コミュニケーションがあり
「その人に聞けない」状態の場合は非言語的コミュニケーションも活用。
言葉によるコミュニケーションは7%に過ぎない。
大半は表情や声の調子とのデータの紹介もありました。
その後は、具体的な「傾聴スキルの紹介」、「沈黙」そして「共にいること」とは・・。
まさに言葉だけでなく、心に響く講義でした。
近い将来、トランプやかるたのように
家族や友達同士、デイサービスなどでも、日ごろからもしバナゲームを楽しむようになっているのかな..
今までは沈黙をおそれ言葉に頼り過ぎていたことに気づけた勉強会でした。
これからは力を抜いて関わっていけたらと思います。
ありがとうございました。
ケアマネ 野村