昨日事業所内での勉強会が開かれました。
内容は人生会議です。
(参照に厚労省のパンフ↓)
ACP(アドバンス・ケア・プランニング)から名称が変わっただけですが…。
日本人が得意なぼやかした表現の愛称ですね。
端的に、どう死にたいか・どう生きたいかを家族・関係者でちゃんと話し合っておきましょうということ。
研修DVDの中にはいくつか事例がでてきておりましたが、当然DVDにするのだからある程度きれいな形に(と一般的に思われる)おさまっておりました。
死生観については、宗教・信仰が大きく関わってくる事や戦時教育の反省等もあってか、日本ではほぼ教育が為されていない(もちろん教師の指導力不足もあり)ので、信仰が無い方にとっては死や生を直視し話し合うことはなかなか難しいですよね。
ケアマネ等在宅支援者が関わると、死生観を直視し話し合う機会が生まれます。弊社の場合、訪問看護がありますのでターミナル期の支援も少なくないです。
その中で、遭遇するトラブルの一つにいきなりでてくる兄弟親戚があります。
本人さま・家族と最期をどう過ごしたいか・どう過ごさせたいかを話し合い、そこに向けて関係者・家族・本人が一致団結して進んでいきます。
その中には積極的治療をしないケースも当然あります。
そう本人が望んでいるからです。
家族は葛藤しながらも本人の意向に沿っていきます。
そんな家族を医師・看護師・ケアマネはサポートします。
そしてお看取り直前になります。本人はあまり意思疎通できなくなります。
そこに…
10年ぶりに現れた親戚が「なんでこんな状態で病院連れて行かないんだ!!家族としてΘh▲ΩΞgしゃh〇ω⊆◆っつだろぅ!!」 とか言います。
家族は親戚に怒られ、119番。
救急車を呼ぶと治療が大前提。
初めて運ばれた病院で送管されて人工呼吸器装着。
一度装着した人工呼吸器は取り外せません。
するとどうでしょう。本人の意思とは関係なく生かされます。
利用者さんにはそんな最期とならないようケアマネジメントをしていきたいと改めて思える研修でした。
自分の人生の最期に向けてエンディングノートもありますので、声をかけてください。
ケアマネ 多田