本日は土曜出勤です。
訪問も4件ほどあります。
がんばってますアピールです。
本日訪問したうちの1件、歯医者さんとの連携事例紹介させてもらいます。
以前褥瘡対応と在宅の力で訪問診療所との連携事例を紹介させてもらいましたが、在宅の歯医者さんもこんなことができるんだよというケースです。
利用者さんは高橋さん(仮名)で、脳血管疾患のため口からの食事は困難のため、胃ろうからの経管栄養の方です。
本日のメンバーは歯科医師・歯科助手2名・訪問看護師・家族と私ケアマネの選抜メンバー。
うちの看護師がケータイいじってますね。
あとで注意しておきます。
今日は歯の治療ではなく、嚥下内視鏡(VE)による食事の飲込みの評価と今後の食事内容の検討となります。
嚥下能力の可視的評価としては、ほかに嚥下造影(VF)もあります。
違いをざっくり言うとVEは鼻から内視鏡を入れて、モニターに食事を飲込んでいる様子を映し出します。
これがカメラとカテーテル。
ちっさいです。
モニターはIpadで、無線で映し出します。
ハイテクです。
2018年って感じです。
参考に↓がVFの映像。
黒いのが食塊で、真横から飲込んでいる様子が見れます。
VEに比べ、口腔から食道までの一連の様子が見れますが、デメリットとして大掛かりになることと被ばくがあります。
では先生おねがいします。
こんな感じでモニターを見ながらカテーテルを華麗に操作します。
モニターの奥にあるのは本日のお試し食品3点。
・コーヒーゼリー
・とろみをつけたスープ
・つぶつぶみかんゼリー
そう、みかんのつぶつぶがいけるかどうかが本日のハイライト。
…
……
……… 。
っ!
やりました。
無事ごっくんと飲込めました。
これで年末にネギトロを食べるという目標が達成できそうです。
この後、先生から細かな評価があり家族・各サービスで共有。
ちなみに、高橋さんには不定期で当社の言語聴覚士(ST)も訪問しておりますので、今日の様子を後日伝えてQOLの向上に役立てていきます。(STも嚥下評価できますが、内視鏡を使わない評価となりますのでダブルで活用した方が、より多角的な評価や方策が立てられます。)
先生からはこのあと食塊を喉に送る介助方法の指導がありました。
高橋さんは麻痺や高次脳機能障害ため、舌が動かず口の中に食べ物が溜まってしまいます。
なので、ベロの下を指で動かして(押して)食塊を喉に送り込んであげます。
高橋さんは嚥下反射と咽がある方なので、喉まで食塊が行くとゴクンと飲込みます。
今回お世話になったのは小宮山歯科医院の小宮山先生。
浦和区常盤にクリニックがあります。
とても話し易く、本人さま・ご家族さまへの説明も丁寧で、今後も連携とらせていただくと思いますので、よろしくお願いします。
ケアマネ 多田