けっこう前ですが、訪問看護さん2名が勉強会にいってきました。
お題は「摂食・嚥下」
報告を聞いたら良かったので図解入りでこちらにも上げさせてもらいますね。
先生はさいたま赤十字病院の摂食嚥下障害看護認定看護師さんのYさん
先生曰く「高齢者を見たら摂食嚥下障害があると思え!」 m9( ゚Д゚) ドーン!
決めつけではないですが・・・
どうしても高齢になると全身の機能が衰えてきますよね。
介護・看護にかかわる方の多くは食事介助を経験してますので、どんな介助が良いかのだいたいは解っているのですが、なぜその介助・援助方法か?と聞かれると説明に心もとない方が多いかと。
講義の中ではどこがどのように衰えていくかを体系的に説明し、それを基にした援助方法のレクチャーでした。
胃に食べ物が入るまで
先行期・・・食べ物の認識
準備期・・・噛んで唾液と混ぜ合わせる
口腔期・・・喉に送り込む
咽頭期・・・ゴックンと飲込む
食道期・・・胃に送り込まれる
と、5つそれぞれの説明。
まずは先行期(お皿から口に食事を運ぶまでの脳の動き)
1↓
意識の中枢・嚥下の中枢が働いてないと身体が食べる準備ができていない状態。
基本、起きてないとダメですね。
口開けて寝てる人にポッキーとかカール詰めたことありますよね。
2↓
見た目や匂いでどんなものか感じ取ります
熱いものならふーふーしなきゃですよね。
3↓
2の見た目や匂いと過去の記憶を絡め合わせ判断し、
〇口に運ぶ量(梅干し「これはしょっぱいものだから少しづつ食べないと」)
〇運ぶ速さ(小龍包「これは熱いものだからゆっくり運ばないと」)
〇噛む力(おせんべい「これは固いものだからしっかり噛まないと」)
〇噛む回数(酢たこ「これは噛み切れないからよく噛まないと」)
などを前頭葉で最終決定。
この1から3をコンマ3秒で行います。
一瞬です。
これに照らし合わせるとペースト食ののデメリットが見えてきます。
もちろんペーストのメリットはいっぱいあるんですが、「認識」という事柄に対してはデメリットだらけですね。
なんだか先行期をブログにまとめているだけで嚥下・咀嚼の何たるかをわかった気にさせる素晴らし講義と資料です。
なんで、準備期と口腔期飛ばします(∀`*ゞ)テヘッ
はい、咽頭期(ゴックンと飲込むとこ)
嚥下に必要な機能は閉鎖と咽頭拳上
閉鎖はコレ↓
赤〇をした5つの部位が閉鎖されることで「圧」が生じ嚥下(飲込み)ができるとのこと。(フリーイラストが無かったので手書きで)
口を開けたまま飲込むことができないですもんね。
てな感じで
さわりだけ記載いたしましたが、ここから先はぜひ訪問看護にお問い合わせいただければと思います。
STもいますので金曜日に問い合わせいただけるとより良いですね。
ケアマネ 多田